2017年05月03日

South Penguin 新作EP「house」リリース

ライブ経験が殆どゼロにもかかわらず2016年のフジロック・フェスティバル< ROOKIE A GO-GO>に出演を果たし、憧れのコナン・モカシンからは「マック・デマルコとスピードの遅いバスで追いかけっこしてるみたいだ」とも評された4人組、South Penguin。前作に引き続き、プロデューサーに元・森は生きているの岡田拓郎を、エンジニアにD.A.Nスカートなどを手がける葛西敏彦をそれぞれ迎え「コールド・ファンクやミュータント・ディスコに接近した本作では、彼らがついにそのタートルネックを脱ぎ捨て、ひとつ上の男になっているのである」(ライナーノーツより)と、完全なる進化を遂げた待望の2nd EPが遂に完成!

アーティスト:South Penguin
タイトル:house
品番:RYECD263
価格:¥1,600+税
発売日:2017年7月5日発売予定

[収録曲]

1. House
2. Collage
3. Game
4. Catch
5. Sub

[ライナーノーツ]

 東京のインディー・ロック・カルテット、サウス・ペンギンから届けられた新しいEPを聴いて、なんだかミゾミゾしている。

 あなたが読んでいる時点で、この書き出しが有効かどうかはわからない。しかしこのEPは、2017年の現在において、確実にスイート・スポットを突いているのだ。“ノイエ・ドイチェ・ヴェレの影響を受けた和製コナン・モカシン”という殺し文句と共にデビューEPの『alaska』 がリリースされたのが、昨年の7月。ファンが高じて本人との対談まで実現し、「マック・デマルコとスピードの遅いバスで追いかけっこしてるみたいだ」というありがたい褒め言葉までもらってしまった後者はさておき、(収録曲の歌詞に“ノイバウテン”というフレーズが登場することを除けば)前者からの影響はさほど露になっていなかったのだが、前作に引き続き岡田拓郎をプロデューサーに、葛西敏彦をエンジニアに迎えてコールド・ファンクやミュータント・ディスコに接近した本作では、彼らがついにそのタートルネックを脱ぎ捨て、ひとつ上の男になっているのである。

 この変化は、前作のジャケットを飾るペンギン・カフェ・オーケストラさながらのキュートなイラストや、クール・ミント・サウンドに惹かれて手に取った人たちからすれば、少々意外だったかもしれない。それはたとえば、前作のタイトル曲のビデオでヴォーカルのアカツカが着ていたスロッビング・グリッスル『20ジャズ・ファンク・グレイツ』のソフト・ロックと見紛うジャケットが、自殺の名所で撮影されていたことを知った時のような。クーラーで涼んでいかないかと誘われて男の部屋に上がってみたら、ベッドの枕元に吉岡里帆のグラビアが大量に隠されているのを見つけてしまった時のような。自分でもちょっと何言ってるかわからないが、とにかくそんな感じだ。

 ドアをそっと閉じて、気づかれないように出て行くのもいいだろう。でもこれから何が起こるのか、恐る恐る見届けたい気持ちになっているのは、自分だけではないはずだ。

by 清水祐也(Monchicon!)
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